新婦が残した両親へのプレゼント

私はこれまでたくさんの結婚式に出席してきましたが、参列した結婚式や披露宴の中で一番驚いたサプライズがあります。

それは、会社の同僚の披露宴でのことです。素敵な和風の会場で行われた披露宴は、とっても厳かで素敵でした。その披露宴の後半のシーンで新郎新婦から両親に渡す花束贈呈のところでそのサプライズがありました。通常は新郎新婦から、花束とか、旅行券や新生児の頃の体重と同じ重さのぬいぐるみなどを手渡しするのが主流ですよね。でも、その友人(新婦)は小さな段ボールの箱をご両親に手渡したのです。我々参列者も、ご両親もいったいなんだろう?と思ったのですが、その箱の中から現れたのは小さな柴犬の赤ちゃんの顔でした。会場中びっくりの空気に包まれまれました。そしてそのわんちゃんの可愛らしさに会場一同ニッコリ笑顔です。

どうやら、友人のお宅では長い間、柴犬を飼っていたのですが、友人の挙式の半年ほど前に老衰で亡くなってしまったのだそうです。17年も生きて、犬としては大往生でしたが、友人のお父様はとても悲しまれたようです。毎日散歩に連れて行き、とっても可愛がっていた犬の死に落ち込む父親に、新しい犬を飼ってはどうかと何度も勧めたそうですが、「もう生き物はこりごりだ。」とおっしゃっていたそうです。友人はお嫁に行く時に、更に父親が寂しくなってしまうのではないかと考えて、このようなサプライズを決行したそうです。柴犬専門のショップへ行き、以前飼っていた犬に良く似た犬を探したそうです。そして赤い大きなリボンを首にまいた本当にかわいい子犬が会場裏でずっと待機していたようです。ショップの方や、披露宴会場の方の協力があってこのようなサプライズが成功したそうです。披露宴中に犬の鳴き声が聞こえないかとても心配しいていましたが、サプライズとしては大成功だったようです。「もう生き物はこりごりだ。」とおっしゃっていたお父様も、すっかりこのわんちゃんのとりこで、最初はとっても驚いていましたが、披露宴終了後もずっと大切そうに抱っこされていました。自分がお嫁に行く時に、残る家族が寂しい思いをしないようにこのようなサプライズを考えた友人にあっぱれです。